「桜もち」はお店で買わなくても食べられる!
春の訪れが待ち遠しい今日この頃。3月になると和菓子屋さんやスーパーでも見かけることが多くなる「桜もち」。お店で買うものというイメージを持っていましたが、実は電子レンジ調理やフライパンを使っておうちで簡単に作れることを知り、わが家では毎年作っています。
今回は道明寺粉を使った「関西風」と白玉粉と薄力粉で作る「関東風」の桜もちの作り方を紹介します!
道明寺粉で作る「関西風」桜もち
「関西風」と呼ばれているのが、つぶつぶのもち米であんこを包んだ「道明寺」。材料に使う「道明寺粉」は水に浸して炊いたもち米を乾燥させてくだいたもので、戦国時代に大阪の道明寺で生まれたという保存食です。
【材料】5個分
・道明寺粉・・・100g
・水・・・120cc
・砂糖・・・大さじ1
・食紅・・・少々 ※今回は「紅麹パウダー」を使用しています
・桜の葉の塩漬け・・・5枚
・こしあん・・・100~125g
【作り方】
■準備
・桜の葉は10分ほど水につけて塩抜きをし、キッチンペーパーで水けを取っておく
・こしあんは5等分にして丸めておく
1.耐熱のボウルに分量の水と食紅入れて溶かし、道明寺粉を入れて軽く混ぜる
※水に食紅を入れる時は「ちょっと色が濃いめかな?」くらいでOK
2.1のボウルにラップをかけて600Wのレンジで5分ほど加熱し、ラップをしたまま10分ほど蒸らす
3.2に砂糖を入れてよく混ぜ合わせ、粗熱が取れたら5等分し、まるめて平らに伸ばしてこしあんを包み、桜の葉を巻く
白玉粉で作る「関東風」桜もち
「関東風」と呼ばれているのは、白玉粉と薄力粉で作った生地を薄く焼いたものであんこを包んだ「長命寺」。東京の長命寺前でこのお菓子を売り始めたのがその名の由来だそうです。材料はスーパーなどでも手に入りやすく、クレープのようにフライパンで焼けるのも手軽です!なによりあんこを包むときにベタベタしないので作業が楽!
【材料】5個分
・薄力粉・・・30g
・白玉粉・・・20g
・水・・・60cc
・砂糖・・・大さじ1
・食紅・・・少々
・桜の葉の塩漬け・・・5枚
・こしあん・・・150g
・油(フライパンにぬる用)・・・少々
【作り方】
・桜の葉は10分ほど水につけて塩抜きをし、キッチンペーパーで水けを取っておく
・こしあんは5等分にして筒状にしておく
1.分量の水に食紅を入れ、その水を少しずつ白玉粉に加えてその都度よく混ぜ、白玉粉を溶かす
※水に食紅を入れる時は「ちょっと濃いめかな?」くらいでOK
2.1に砂糖とふるった薄力粉を入れ、よく混ぜ合わせる
3.弱火で熱したフライパンに薄く油をひき、生地の1/5量を楕円になるように流し入れる(7㎝×10㎝くらい)
※生地は厚めの方がモチモチ感がより楽しめます
4.生地の表面が乾いたら裏に返し少し焼いて取り出し、冷ましておく
※焼き色がつかないように注意
5.冷めた生地でこしあんを包み、桜の葉を巻く
関東風のアレンジ桜もち
関東風の生地を焼いていて思い出したのが「クレープ」。ということで、楕円ではなく丸く焼いて、あんこに生クリームとフルーツを足してみました!桜の葉は結構量が入っているものも多いので、飽きずに食べきるアイディアのひとつとしていかがでしょうか?
桜の葉の塩漬けは食べる?食べない?
桜もちを包んでいる桜の葉。「葉っぱ、食べてもいいんだっけ?」と毎回子どもに聞かれますが、桜の葉っぱは食べられます。食べられますが、葉脈の部分などが気になる方もいらっしゃると思うので、食べるか食べないかはお好みで!
桜もちの簡単さに驚きです!
お店で買わないと食べられないと思っていた桜もちが、お家で簡単に作れると知ったときは驚きでした。特に道明寺粉はレンジで加熱&蒸らし合わせて15分くらいで食べられるってすごいですよね!昔から携帯食、保存食とされてきただけあって今も震災時などにも活躍しそう。(ごはんの変わりに使うとなると高級品ですが・・・)
奇しくも三月という事で、保存食の見直しにも気づかせてくれた道明寺粉でした。
2大材料(関東風であれば桜の葉があれば!)さえそろえばおうちでカンタンに作れる桜もち。この春はぜひともチャレンジしてみてくださいね。