前回お話を聞かせていただいた「おかやまおひさまファーム」。皆さん覚えていらっしゃいますか?そうそう!岡山でバナナやパパイヤ、コーヒーなどを作られている農家さんです。その、気になりすぎる現場・・・見てみたくないですか?見てみたいですよね!今回はその気になりすぎる岡山市内にあるジャングル 農園にお邪魔し、お話を聞かせていただきましたよ!
改めまして、「おかやまおひさまファーム」とは

岡山市内のビニールハウスの・・・

一歩、中に足を踏み入れるとそこは別世界・・・!?
おかやまおひさまファーム株式会社は、岡山県岡山市南区、総社市などで農園を展開する農家さん。
栽培しているものは、バナナ、コーヒー、パイナップル、パパイヤ、アボカド、レモンなどの農作物と、それらを使って作ったシロップやお菓子など。
作業は、代表の斎藤さんを含めた5名に加え、B型の就労支援事業所から来てくれる方と行っています。
作業メンバーには、ご近所の方で「バナナが気になるので見せてください」と来てくれた方も。

表にあるカラフルな看板は、障がい児入所施設の「ももぞの学園」と、障がいのあるクリエーターとデザイナーがプロジェクトチームとなり、企業の希望するデザインを制作する「デザインゴールズ」が制作したもの。
農作業もですが、おかやまおひさまファームは、さまざまな人が「共働」しているんですね。
岡山のジャングルで斎藤さんにインタビュー!

代表の斎藤さん
まずは農園について教えてください!
-すごいですね!まるで南国!ハウスの中はこんな感じなのですね~。この土地で農業を始めようと思った理由はありますか?
特に強い思い入れはないのですが、この地域は農業地域なので、児島湾からパイプを通してしっかり水が流れてきて、水に困らないと思い、このエリアを選びました。
総社の農園は自宅に近いところに空きが出たので借りたのですが、2か所でハウスを稼働させると光熱費がとてもかかるため、光熱費のかかる農産物はこちらに集め、総社の方には室温の影響がそれほど大きくないアボカドとレモンを植えています。
-全部でどのくらいの敷地があるのですか?
ここが4R、総社が6Rで、全部で10Rほどです。このサイズのハウスが、こちらはバナナ、コーヒー、パイナップルで4つ、総社はアボカドとレモンのハウスで9つあります。
-この素敵なおひさまファーム様を知ってもらうために活動されていることはありますか?
いろいろなイベントに出店をしたり、オープンファームを開催したり、Instagramで情報を発信したりしています。今は冬なのでイベントは控えていますが、春になったらまたイベントに参加していきます!
-オープンファームなどの農業体験に来られる方に感じてほしいことなどはありますか?
農業は身近で、果物や野菜を作るのは意外と簡単に取り組めることだと伝えたいと思っています。
来年はさつまいもを植えようと思っているので、芋掘り体験や、それを使ってカレーパーティーなどができたらいいなと思っています。もちろん、バナナやパパイヤも入れて。
-楽しそうですね!大々的に告知などをして?
ここは駐車場が狭いので、遠方からたくさん来られても車を停められなくて。
そのため、ご近所の歩いて来られる範囲のお宅にポスティングしたり、お誘いしたりしています。
「ずっとバナナ園が気になっていたから、中に入って見ることができてうれしい」と言ってもらえることもあります。
後日、散歩がてら顔を見せてくれて、「この間来たよ!」「次、また行くね」などと声をかけてくれることも。
今までほとんど会話することがなかったご近所の方々とコミュニケーションが取れるようになり、うれしいです。
地域の方とのコミュニケーションといえば、ご近所の農家さんとコラボして、一緒に加工品を作ったりもしました。
トマト農家の奥野農園さんは、もともとシフォンケーキなどを作られているのですが、うちのバナナを使ったシフォンケーキを作ってもらっています。
そんなおかやまおひさまファームの代表はこんな方!

「失敗して当たり前」「失敗したことを糧に次に成功すれば良い」の前向き精神で農業をやっています!
-では斎藤さんご自身について質問です。斎藤さんの「特徴」や「強み」はどんなところだと思いますか?
そうですね、よく「パワフル」だと言われます。失敗してもくよくよしないので、「次、がんばろう!」と前向きに考えられるところが、農業に向いているのかもしれません。
バナナを作ることも、コーヒーを作ることも、自分でネットなどで調べながら栽培しているので、「失敗して当たり前」「失敗したことを糧に、次に成功すればいい」と考えています。そういう点でも、農業に向いているのだろうなと思います。
-そんな前向きな斎藤さん、作業の中で特に好きな瞬間はありますか?
好きな瞬間……そうですね、「草取り」です。草取りは、やればやるほど成果が目に見えてわかるので、たくさん草が生えていたところがきれいになったのを見たときに、達成感があります。
-なるほど……もちろん収穫時!と言われるかと思いました(笑)。確かに無農薬だから、草がたくさん生えますよね。
おひさまファームさんは2016年から始まり、10年目に突入とのことですが、このお仕事を続けてこられた理由は何ですか?
やはり「やりがい」があるからです。工場生産ではなく、毎日状況が違い、出来上がるものも違う。それを作るのが楽しく、やりがいがあります。
そして、消費者の皆さんがおいしいと言って食べてくれることです。また、農家同士のつながりができたこともよかったです。
うちでは作っていない野菜や、「こんな風に作っているんだ」ということが学べたり、苦労を共有できたりすることも励みになります。
「おかやま農業女子」というグループがあり、結構頻繁に一緒にマルシェをやったり、研修会をしたりと、つながりが強いですよ。一人ではできないことを一緒にやっています!
サウスヴィレッジさんにも岡山農業女子コーナーがありますので、覗いてみてください。
おかやまおひさまファームさんのパパイヤが気になります!

パパイヤ鈴なり!
-そうそう、サウスヴィレッジさんで先日、おかやまおひさまファームさんの青パパイヤを購入しましたよ!
その青パパイヤについて質問です。なぜパパイヤ栽培を?
タイ料理屋さんで食べた際に、「おいしい!これを作ってみたい!」と思ったのがきっかけです。
パパイヤは南国フルーツで、育てやすいと聞いたので挑戦してみました。
岡山でもパパイヤ栽培をされている方はいますが、露地栽培が多いんです。露地栽培だと一年に一回で収穫が終わってしまいますが、ハウスで育てたら年間を通して収穫できるのでは?と思い、ハウスで育てています。
育てているときはすごく不安でしたが、ぼこぼことたくさん実ったときにはうれしかったです。
パパイヤは、青いときは野菜で、熟すとフルーツになる「変身する野菜」というところも魅力的です。
あまり食べたことがある人がいない、食べ方を知らない人が多い謎めいた野菜を育てているというところは、ちょっと自慢です。
-1本の木からどれくらいの実が収穫できますか?また斎藤さんのおすすめの食べ方を教えてください。
年間を通して収穫できるので、1本の木から100個くらいは採れると思います。
おすすめの食べ方は、とても簡単な「千切りにドレッシング」です。
でも、硬いお肉と一緒に調理すると、パパイヤの酵素でお肉がすごく柔らかくなりますよ。

細長いタイプと丸っこいタイプの2種類をいただきました。細長いほうが大根のようなシャキシャキ食感、丸っこいタイプの方はニンジンや蕪のようなキュッとした食感で、少し苦みがありました。

おススメの、千切りにドレッシング。シャキシャキおいしい!もっとほっそーく切ることができればなお、おいしそうです。(笑)

いつもの煮豚にパパイヤをイン。お肉が柔らかくなりました~!パパイヤは味はそれほどなく、触感はニンジンの煮もののような感じ。煮崩れしないのでいいですね!
サウスヴィレッジさんで売られていた「生おからクッキー」も気になりすぎます!
-最近の新(?)商品、「生おからクッキー」についてお伺いします。
味がいろいろあるんですね。「青バナナ&青パパイヤ」「青バナナ&カカオニブ」「青バナナ&ショウガ」。
すべて、おひさまファームさんで作られているものを使っているのですか?
カカオニブとショウガは違います。
ショウガは、交流のあったショウガ農家さんが農業をやめるときにたくさん譲り受けたものがあり、冷凍しています。
ジンジャーシロップを作る際に絞った搾りかすを使って、おからクッキーを作っています。
カカオニブは、今は輸入のものを使っていますが……実は、今カカオの栽培を考えているんです。
岡山でカカオを作ろうという「岡山カカオプロジェクト」を立ち上げ、いずれはこの農園でカカオを育て、チョコレートを作れたらと思っています。
矢掛の石うすでひくチョコレート屋さんと、大手のチョコレートメーカーさんで働いていた方が一緒にプロジェクトを立ち上げ、岡山のチョコレート作りを進めています。
-生おからクッキーの食感や特徴などを教えて下さい。また、どんな方に食べてほしいですか?
ちょっと固めの食感で、できるだけ添加物を使わないようにしています。
入れているショウガはシロップの搾りかす、おからも豆腐を作る際に出て、その多くは廃棄されるものです。
そうした廃棄が出ないように、作ったものは全部食べたいという思いで作っています。
最終的にどうしても残ったものは、土に植えて肥料とし、持続可能な循環型農業を目指しています。
お菓子をやめられない人に、今食べているお菓子の代わりに食べてほしいと思って作っています。
これからもおかやまおひさまファームさんから目が離せない!
-今後、挑戦していきたいことはありますか?

国産のトロピカルフルーツを盛り上げましょう!
先ほど少し触れましたが、カカオの栽培に挑戦したいです。
今、温暖化の影響で、日本でトロピカルフルーツを作る方が増えてきています。
国産のトロピカルフルーツを盛り上げていきたいので、みんなでどんどん作っていきたいです。
興味のある方は、ぜひ相談してください!
-斎藤さん、ありがとうございました!


