先日ご紹介したおかやまおひさまファーム。前回は代表者の斎藤さんにお話を伺いましたが、今回はともに作業をしているスタッフの槌木(つちき)さんにもお話を伺いました。パパイヤ愛ダダもれの槌木さんによる農園紹介です!
農園スタッフの槌木さんにお話を伺いましたよ!

おかやまおひさまファームのスタッフの槌木さん
面白そうなことをしている人がいた!のがきっかけです
-槌木さんはいつからおかやまおひさまファームで働いていらっしゃるのですか?また、どういうきっかけで?
3年ほど前からです。もともとイベントが好きなのですが、イベント先で斎藤さんと知り合い、面白そうなことをしていたので、一緒に仕事をさせてほしいと声をかけて意気投合したのがきっかけです。本当に偶然の出会いです。「面白そうなことをしている人がいる!」と思って一緒にやってみたら楽しくて、自分に合っていて、今に至るという感じです。
私のイチオシはパパイヤ!パパイヤの秘密、教えちゃいます!

文字通り“鈴なり”のパパイヤ!
-こちらのハウスでは何を作ってらっしゃいますか?
はい、バナナ、パイナップル、コーヒー、あとはイチオシのパパイヤですね。私のイチオシです、パパイヤ。普段からサラダにして食べたり、少ししんなりしてきたら炒め物に入れたりしています。お肉が硬かったら、柔らかくしてくれるのでおいしくなりますよ。あとは腸活にすごくいいのでおすすめです。
-トロピカルフルーツを育てていて、他の作物と比べてここが難しい!というようなポイントはありますか?
マニュアルもなく、先生もいないので、失敗しても原因がわからなかったり、相談する場所がなかったりするところが一番大変ですね。少しずつ変えながら、試しながらという感じで、時々全部ダメにしてしまいながらやっています。ここに来たときは、すでに今とほとんど同じものを育てていましたが、パパイヤは1本だけで、まだ本格的ではなかったんです。でも、なった実を食べてみたらとてもおいしくて。木を増やしてもらい、今は店頭に並べるくらいの量を作っています。
-そういえば、パパイヤの木に雌雄があるというのは本当ですか?
そうなんです。基本的にはメスの木にしか実はなりません。昔は両方植えないと実がならなかったようですが、今はメスだけで実がなる品種も出ていて、苗木で買えます。うちもメスだけで実をつける品種を育てているので、正直オスの木は無くても良いのですが・・・花がきれいで、香りもとてもいいので置いています。

パパイヤの木にはオスとメスがあるそうです!

オスの木に咲く花、とても良い香りがするんですよ~
農園での作業時間は季節に合わせて変化します!
-1日の作業スケジュールを聞かせていただけますか?
事務所に一度行ってから、9時半~10時ごろに作業をスタートします。水やりや、その日のバナナのチェックなどをして、15時ごろに収穫しています。収穫は作業の一番最後です。ただ、夏はハウスの中がとても暑くなるので、朝8時くらいから来て、暑くなる昼前に作業を切り上げるなど、季節に合わせて変動します。夏はハウスの中が40度くらいになってしまうので、日が高いときはハウス内での作業はしません。暑さは人にも大敵ですが、バナナも日に焼けてしまうなど、影響が出てくるんですよ。
-トロピカルフルーツなので暑いのが得意だと思いました!今の季節はどれくらいの頻度で収穫をしていますか?
今の時期だと週に1回くらいですね。パパイヤは2~3日に1回、まとめて収穫しています。11月までが最盛期ですが、まだまだ収穫できますよ。成長が遅くなるので収穫の頻度はゆっくりになりますが、いつもどこかに花が咲いていて、それが3~5か月後には収穫できるようになります。
こだわりは肥料と外部スタッフ(!?)による害虫駆除!?困ったときは様々なスタッフに力を借りています
-作業されている中でこだわっていることはありますか?
うちは肥料にとてもこだわっていて、牛糞を使っています。こだわりの牛糞を使った土は、本当に違ってきます。ここは本当はすごく硬い土なのですが、牛糞を混ぜたら、ミミズがたくさん出るようになって。ミミズがいい土を作ってくれるんです。農薬を使っていないので、カエルも繁殖しています。畑に農薬を使っていないので、ミミズもカエルもたくさんいます。夏はカブトムシも出てきますよ。
-病気や害虫対策で、特に気を使っていることはありますか?
外から病気などを持ち込まないように、靴を履き替えたりしています。虫などは、ハウスに入ってくる鳥が食べてくれます。バナナは青いうちに収穫するのでおいしくなく、鳥に食べられることはありませんが、パパイヤやパイナップルは熟したとたんに食べられてしまうので、虫や鳥から守るカバーを巻いて対策しています。以前は巻いておらず、気が付いたら虫や鳥に食べられてしまったこともあります。今はそういった対策もしっかりして、収穫量が増えてきています。

しっかりカバー!
-特に手間がかかる作業は何ですか?
手間がかかる作業は、バナナの葉を伐採して、それを片付ける作業でしょうか。葉がとても大きいので大変です。あとは、3回くらい同じ場所で育てると肥料がなくなり、あまりいいバナナが育たなくなるので、植え替えをするのですが、それが大変ですね。男の人の力も借りて作業します。バナナの葉くらいでしたら1人で切ってしまえるのですが、植え替えとなると大作業です。
バナナは木のように見えますが、あれは葉の集合体なので、意外と簡単に切れるんですよ。葉はうちでは使わないのですが、スリランカ料理屋さんが料理に使ってくれています。葉の上に食材をのせて焼いたり、食材を包んで蒸したりして使うようです。

バナナの木。確かに運ぶの大変そうです!バナナは一本の木(葉の集合体)で一度の収穫なのだそう。収穫後は切ります。地中の塊茎から新たに新芽がでてきて成長し、実をつけます。
失敗することもあるけれど・・・美味しくて安心安全なフルーツを届けたい!
-印象に残っている収穫の思い出はありますか?
失敗談なのですが、バナナがたくさん実をつけて、いざ収穫というときに、なぜか支えを取ってしまい、全部倒れてダメにしてしまったというエピソードがあります。実がなってくると30kgくらいになるので、倒れないように支えをしているのですが、それを収穫前に取ってしまって木が倒れ、全部キズ物にしてしまいました……。
ちなみに、ひと房でだいたい18本前後でしょうか。それが8~10房くらいなるので、本当に重たいんです。

この支え・・・取ったら間違いなく倒れますね!
-収穫してからはどんな作業がありますか?
エチレンガスを発生させる小袋があり、1日入れた後、20度に温度管理された場所で保管しています。
(※エチレンガスとは、野菜や果物の成熟・老化を促す植物ホルモンの一種です。バナナやリンゴの追熟を助けます。)
ちなみに、緑のバナナは苦くて食べられません。薄く切って天ぷらにすると、お芋のような感じになりますが、基本的に緑の状態では食べないですね。ただ、黄色くなるまで待っていると、頭の部分がポロっと取れてしまうんです。収穫している間にポトポト全部落ちてしまうので、青いうちに収穫して追熟する方法を取っています。
-バナナがおいしくなったサインはありますか?
シュガースポットはよく言われますが、バナナは青いときにはカクカクしていて、おいしくなってくるとそのカクカクが丸みを帯びてくるんです。だんだん角が取れて丸みを帯びてくると良い、というのは人間と同じです。角が取れたらおいしくなりますよ!
-商品にならないものも出ますか?
結構出ます。ただ、形は悪くても中身はバナナなので、冷凍してジュースにしたり、アイスクリーム屋さんに使ってもらったりしています。「フードロスにはさせないぞ!」と思っています。
安心安全なうちのバナナ、ぜひ食べてみて!
-初めて食べる人に、おかやまおひさまファームのバナナをアピールしてください
とにかく安全・安心!農薬を使っていないので、皮ごと食べることができます!ただ、皮はおいしくないですけど(笑)。
-最後に、トロピカルフルーツを作る魅力や面白さについて教えてください!
フルーツの意外な一面を見ることができます。パイナップルの花を見たことはありますか?すごく赤くてきれいで、感動しますよ!パパイヤの花もきれいで、いい香りがします。
あとは、輸入フルーツ、特にバナナに使われている農薬のにおいに敏感になりました。自分たちが無農薬で育てているから、わかるようになりましたね。
最後に、トロピカルフルーツに限らず、自分が作ったものを自分で食べられるところがいいですよね。自分が食べたくなる、自信をもって人に勧められるものを作るところが、一番面白いと思っています!

パパイヤの花は香りもいいんです!

バナナの花。黄色い小さな花の根本に赤ちゃんバナナが!

花が終わった後の、赤ちゃんパイナップル
-槌木さん、ありがとうございました!


