11月11日は一年でとっても「記念日」の多い日。1が4つ並ぶので、長いものが多いですよね。有名なところでは「ポッキー&プリッツの日」他にも「きりたんぽの日」や「チンアナゴの日」「スティックパンの日」などなど、50以上の記念日となっています。
「チーズの日」も11月11日。
飛鳥時代の出来事を記録した文献の中に、11月の出来事として「蘇(そ)」という食品についての記述があるそう。蘇は、現在のチーズに似た食品といわれています。文献に11月の出来事としてチーズに関する記述があることと、1が並んで覚えやすいというところから、チーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協会が11月11日を「チーズの日」としたそうです。
「蘇」といえば、2年ほど前にコロナで全国の学校が休校になった際、給食がなくて余ってしまった牛乳を消費するアイディアとしてSNSで話題になったことを思い出しました。
あの時も興味はありましたが・・・牛乳を1~2時間煮詰める・・・ちょっと気が遠くなる話だなと思い手をつけなかったのですが、今回挑戦してみることにしました!
材料は、牛乳のみ!さっそく作ってみましょう!
材料は牛乳のみです。テフロン加工など焦げ付きにくいフライパンに入れ、火にかけます。今回は1リットルの牛乳を26㎝のフライパンで作ってみました。
弱火で加熱すること30分・・・ちょっと量は減った気がしますが牛乳のサラサラ感はそのままで、はたして「かたまり」になることがあるのかちょっと不安になります・・・。
じれったいのでちょっと火を強めにして、こげないようがんばって混ぜます!
急にとろみが出てきて、ホワイトソースのようになってきました!
スクランブルエッグ状になってきました!ゴールはもうすぐかもしれません!
あっという間にひとかたまりになりました!最後の方の状態の変化が早くてびっくりします!(※今回私は開始から1時間10分ぐらいでしたが、使用するフライパンの大きさや火の強さなどで変わってくると思います。)
興奮して長男に見せたところ
「フライパン洗うのが大変そう」とのこと・・・それが中三男子のコメントですか!?まあ確かに洗うの面倒ですね、テフロン加工なので水につけておいたらそこまで大変ではありませんでしたが・・・。
あら熱が取れたらラップに包んで、1~2時間ほど冷蔵庫で冷やします
さて、実食!お味はいかに・・・?
さて実食。
食感:サクほろっとした食感。そういうクッキーもありますが、これは半生のサクほろ。他に似ている食べ物を思い出してみましたが・・・日本のメーカーの商品で似たような食感の商品がありましたが、他にはちょっと思いつきません。
味:ぎゅぎゅっと濃縮された牛乳なので、濃い乳製品感はあります。牛乳だけなのにほのかに甘く、チーズのような風味もあります。砂糖も塩も加えていないのに、ほのかに甘く、そしてほのかに塩気も感じるところが驚きです。
子どもたちは「ミルキー(不二家の)味がする!」といっていました。私は山形の「ミルクケーキ」という、牛乳から作られる、固めの薄い四角い甘いお菓子を思い出しました。砂糖を加えて作り、薄く切ってから水分を飛ばせば近いものができるに違いない!(時間かかりそうなので作りませんが)
このままでも美味しくいただけますが、塩やオリーブオイルなどを少しかけて食べても美味しかったです。
飛鳥の昔から、牛乳を煮詰めてこんな食べ物を作っていたという事に驚きです。ただ長時間とろ火で加熱(混ぜながら)というのはなかなかの手間。2年前に流行ったあの時は、本当に牛乳と時間が余っていたんだなと実感しました。
様々な国のチーズや、国内メーカーの力作チーズがスーパーでも色々と手に入る現代ですが、一年に一度くらいは、牛乳をただひたすらに煮詰めて作る渾身の一品を楽しむというのもまた一興。ただ作る際は、冷やす時間、加熱時間合わせて約4~5時間ほどなので、食べたい時間から逆算して作り始めてくださいね!