土地が変われば味も変わる!あの土地の「お雑煮」を再現!【後編】

お雑煮沼にはまってます!

日本各地のお雑煮の多様さにひかれてお雑煮三昧のわが家は、ここひと月で1㎏入りの切り餅の袋を7~8袋消費する勢いです!ひとり2~3個食べるので・・・一袋なんてすぐ終わります・・・。余談ですが袋入りの切り餅は、外の袋を開けたら「要冷蔵」ってご存知でしたか?中が個包装でも外袋開けたら残りは冷蔵庫の中へ、だそうですよ!

後半でご紹介するのはこちらの4品!

・今年もみな円満に!「京都」・・・白みそ雑煮
・くるみ大好き県民!「岩手」・・・くるみ雑煮
・もはや雑「煮」でない!?「福岡」・・・蒸し雑煮
・スルメでだしをとる!?「岡山」・・・スルメぶり雑煮
今回は具材の切り方に意味を持つ京都のお雑煮や、わざわざ汁椀から取り出した餅を別皿のたれにつけて食べる岩手のお雑煮、汁物ではない福岡の蒸し雑煮、個人的に初めて耳にした「スルメでだしをとる」岡山のお雑煮の4品を作ってみましたのでご紹介します!

5.【京都】具材はすべて丸く! 白みそ雑煮


調理例です
・餅:丸
・だし:こんぶ
・味:白みそ
・具材:里芋、大根、金時人参、かつおぶし 等

「一年が丸くおさまりますように」「円満に過ごせますように」との願いを込めた京都のお雑煮はすべてを丸く切ることに重きを置いているそうです!丸いものだけのお雑煮・・・なんだかかわいいですね!京都ではお正月が近くなるとお雑煮用の細い大根がお店に並ぶのだそう!確かに普通の大根の輪切りではちょっと大きいですものね。

6.【岩手】 大変だけどおいしい!「くるみ雑煮」


調理例です


くるみすりすりは、そこそこの重労働!?
・餅:四角
・だし:煮干し
・味:しょうゆ+くるみ
・具材:大根、人参、ごぼう、鶏肉、みつば など

すり鉢ですったくるみに砂糖とお出しを入れてのばした別添えのたれに、お餅をつけて食べるという岩手の「くるみ雑煮」。岩手産のくるみを使いたいところですが、なかなか手に入らないので家にあったカルフォルニア産のくるみを使用しています。くるみ好きなわが家では当初から期待値の高かった岩手の雑煮。結論から言ってとても美味しかった!のですが、くるみをすり鉢でする作業、根菜を千切りにする作業が地味に大変でした・・・。でも、だからこそ出来上がったくるみ雑煮の美味しかったこと!余ったくるみだれはトーストにつけてもおいしかったです。これは普通にリピートしたい!しかし次はフードプロセッサーを使うことにします。

7.【福岡】 もはや汁物でもない!?「蒸し雑煮」


調理例です

わが家の蒸し器にはひとつずつしか入らず・・・

・餅:丸
・だし:こんぶ、かつお、干ししいたけの戻し汁など
・味:薄口しょうゆ 
・具材:大根、人参、ぎんなん、ほうれん草、かまぼこ、鶏肉、干ししいたけ など ※画像のしいたけは干ししいたけではなく生のしいたけを使用しています
・その他の材料:全卵

福岡県の朝倉市の一部の地方で食べられているという「蒸し雑煮」。これは一言で言えば「餅入りの茶わん蒸し」です!しかし他にないスタイルは気になってやまないお雑煮。さっそく作ってみましたが、大きめの器に入れてしまったためわが家の蒸し器ではひとつずつしか入らず・・・大きくて何段にもなっている蒸し器が必須です。でも具だくさんでやさしいお味の茶わん蒸しはこども達にも大好評!しかもお餅が入っているので食べ応え抜群です!

8.【岡山】するめでだしを取るだと!?「スルメぶり雑煮」


調理例です

スルメで出しを取るの初めてです!
・餅:丸餅
・だし:スルメ、こんぶ
・味:しょうゆ
・具材:ぶり、大根、人参、ゆりね、ほうれん草、かまぼこ など

するめでだしを取るというのが気になった岡山のお雑煮。するめのおだしのお雑煮は岡山でも北の方で食べられているそうです。するめのおだしは岡山の中でも使うところと使わないところがあるそうですが、「ぶり」を入れるのは定番だそう!出世魚のぶりをお正月に食べるというのも縁起がいいですね!岡山のお雑煮のお話をしてくれた方が「うちはぶりやゆり根など、いたってオーソドックスですよ」とご意見をくださいましたが、静岡県育ちの私にとっては全然オーソドックスじゃない!笑。全国のお雑煮について紹介されている書籍を読んだときに、各地でお雑煮の取材をすると皆さんきまって「うちのお雑煮なんて普通ですよ~」って言うと書かれていましたが、なるほどこのことか!と納得しました。

今回、同じ「お雑煮」というお料理が「日本の様々な土地でかなり様子が違う食べものになっている」という事を知ってとても興味深いと感じました。機会があったらぜひご当地に足を運んで、本場のお雑煮を食べてみたいと思います!

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