【12月の催事と食】もうすぐクリスマス!憧れの「お菓子の家」を作ってみよう!

早いもので、もう12月!今年もあと3週間を切りました。
街はすでにクリスマスですが、皆さまはクリスマス気分、盛り上がっていますかー?

まあ、大人になるとそんなに浮かれてもいられませんよね…。わかります! わかりますよ…。
寒いし、暗くなるのは早いし、なんだか忙しいし…。でも、そんな季節だからこそクリスマス気分を楽しむことで気持ちをあげていきましょう!

さて、今年のクリスマスシーズンに取り上げるのはドイツの伝統菓子「ヘクセンハウス」。
昨年のクリスマスシーズンにご紹介したシュトーレンと同様、ドイツ発祥のクリスマス伝統菓子ですが、クリスマスシーズンに家族や友人とヘクセンハウスを作ることは、欧米のクリスマスの楽しみ方の一つとなっているようです。

今年はその楽しみ方、試してみませんか?

ヘクセンハウスとは

ヘクセンハウスはドイツ発祥のクリスマス伝統菓子で、スパイスたっぷりの生地で組み立てた「お菓子の家」。
直訳すると「魔女の家」で、もともとはグリム童話『ヘンゼルとグレーテル』に出てくるお菓子の家ですが、今や欧米でのクリスマスの風物詩となっているようです。

ヘクセンハウスを作る生地はジンジャーブレッド、ジンジャークッキー、レープクーヘンなどさまざまで、その地域に根付いた生地が使われるそうです。
ドイツでは「レープクーヘン」という焼き菓子を使いますが、「スパイスがたっぷり入っている」「はちみつが使われている」などの共通した特徴があります。膨張剤入りでふっくらした見た目のものから、薄めのかたいクッキー系のものまで、いろいろなバージョンがあるそうです。

その土地や家庭により「レシピはさまざま」ということなのでしょうね。

固めのクッキータイプのもので作ってみました!

今回、私は丈夫そうな固めのクッキータイプのレシピで作ってみました。
私の持っているハウス型のクッキー型はとても小さいタイプなので、型紙を起こしてもう少し大きいものを作ろうかなと思いましたが…大きいハウスは作るのも食べるのも大変だろうということで、小さいハウスで作っていきます!

スパイス群。粉400gに対してシナモン大さじ1。シナモンを大さじで計るって、なかなかないですよね!
スパイスはシナモン、ジンジャー、カルダモン、オールスパイス、クローブ(ホールしかなかったので、すりつぶして使用)…たくさん入れます!
スパイスをたくさん入れるのは風味や歴史的・宗教的な背景もあるようですが、保存性を高めるためという理由も。粉に対して油脂は少なめ、スパイスと糖類は多めという、アドベントシーズン初めに作ってクリスマスに食べるようなお菓子特有の特徴です。

焼く前の生地 

焼けた!クッキーの粗熱が取れたら、組み立てていきます!

完成~ ※大きさのイメージがつきやすいようにスマホを置いています
この大きさだと出来上がりも小さいのですが、子どもでも1人1棟作りやすく、家族や友人で思い思いにデコレーションして、出来上がった家を見せ合うのも楽しそうです!
ちなみに、「こんなにスパイスが入っていてお味はどうなの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
スパイスが効いていて、薄めで丈夫に硬めに焼き上げたこのクッキー。わが家の子どもたちには大好評でしたが、好き嫌いが分かれるだろうなとは思います。でも、なぜか懐かしいような、なじみのあるようなこの感じ…そう、ニッキ(シナモン)の効いた京都の銘菓「八つ橋」! 生じゃないほうの。あれが好きな方は好きだと思いますよ!

たくさん並べると街みたい!

と思ったら、歳末セール開催中の商店街でした!笑

組み立てキットもあります!

いやいや、この忙しい師走にクッキーなんて焼いていられますか? って思われた方に朗報!
今、さまざまなお店でヘクセンハウスキットが売られています。

ノーマークで良いものを売っているあのお店や、北欧系童話を思い出すあのパン屋さん、名前はプロレスラーみたいで強そうだけど売っているものはかわいらしい北欧系雑貨店などなど、いろいろなところで手に入ります。
ノーマークのお店と北欧系童話のお店は日本製で高いのですが、輸入のキットを扱っているお店では比較的リーズナブルなお値段で手に入ります。

ハウス型のクッキーが入っています!
こちらは、郊外に広い店舗を構えていることで知られている世界的に有名な北欧系家具屋さんで購入したヘクセンハウスキット(こちらのお店の商品名は「ジンジャーブレッドハウス」)。
お値段は699円。安い! 安いですね。最初からこちらにすればよかったかも? と思うほどの安さ。

結構大きい!購入したキットの方は上の画像のパーツが各2枚ずつあります。
店頭ではそれほど大きいと思わなかったのですが、家で見てみたら結構大きい!(まさに家具を買った時と同じ感想)
自宅の型で作ったものと比べてみると…まさに「日本の狭小住宅と北欧の家の比較」みたいな感じになってしまってちょっと悲しいですが、気を取り直して組み立てていきましょう!

飾りがいがあって、子どもたちは楽しそう!


完成~!
クッキーが大きくてそこそこ重量があるため、アイシングは粉砂糖と卵白で作る粘度の高いタイプを使って組み立てるのがおすすめです。
かなり楽しめますが、大人は「食べるの大変そう」と思ってしまいます。これ、海外の個人宅ではどうやって飾っているのでしょう? 専用ケースがあるのでしょうか。

自作バージョンと並べてみました・・・犬小屋・・・?いやトナカイ小屋?

クリスマスならではの伝統菓子を食べる、というよりは・・・


ヘクセンハウスを調べたり作ったりしてみて感じたことは、「クリスマスの伝統菓子を食べる」というよりも「家族や友人が集まって作業を楽しむ」ことが目的なのだということです。
クリスマスの音楽をかけてテーブルに集まり、お菓子を食べながら何か一緒に作業する。パーティやイベントを企画するのも楽しいですが、今年のクリスマスはみんなで「手作業を楽しむクリスマス」というのもいいですね!

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました