フードロスと向き合う料理系ロードムービー『0円キッチン』がおもしろい

こんにちは。SOHEIです。
料理も好きなのですが、映画も好きです。いわゆる「ロードムービー」と呼ばれるジャンルも大好きで、音楽系ロードムービーの最高傑作『ブルース・ブラザーズ』は何回観たか分かりません。この前は『パリ、テキサス』を観てただただやるせなくなってました。

先日、フードロスのことを調べていたら『0円キッチン』という映画を発見。廃棄される食材で料理をしながらヨーロッパを巡るドキュメンタリー映画という「料理系ロードムービー」とのこと。料理とロードムービーって自分が好きなものが掛け合わさって間違いないじゃん!と思って観てみたら案の定おもしろかった。しかもフードロスについて僕たちのふだんの生活にも関わるいろんなヒントがあって、とてもタメになる映画でした。

廃棄される食材だけで料理をしながら旅をする

ネタバレにもなるし、どうやら公式ホームページもあるみたいだから、そちらを見てもらうのが手っ取り早いので今回はさらーっと感じたことを。

自称「食材救出人」ダーヴィドが、キッチンカーに乗って、廃棄された食材だけで料理をしてヨーロッパを旅をするドキュメンタリー。スーパーのゴミ箱をあさったり、街路樹の果実を摘んだり、廃棄される規格外野菜をおすそわけしてもらいながら食材を調達。捨てられるはずだった食材をキッチンカーで料理して、街の人とシェアして食べながら旅をするお話です。(これはDVDのパッケージにも書いてある内容ですので悪しからず)。

フードロスと料理

この『0円キッチン』は様々な角度から「なぜ食べものが捨てられるのか?」という問題をとらえています。ただ、この映画の良いところは、お説教くさくないこと。フードロスの問題をつきつけながらも、問題解決のためのアイデアやヒントを廃材料理を通じて前向きに伝えてくれます。何より、廃材料理をとても楽しそうに作るダーヴィドやそれをおいしそうに食べる人の姿や表情が印象的でした。

あまり、内容に踏み込むのもあれなので、感じたことを少し。

フードロスを家庭レベルで減らすには、やっぱり「料理をすること」が大切だな、と。
例えば、料理をすると食材の知識が深まるので、食材のムダが少なくなったり。
今、いろんな理由で料理をすること自体が少なくなってきてますね。そして、いろんな事情から、料理=家庭でやらなければならない義務、みたいなイメージになってしまってますね。(そういえばRolling StonesもMother’s little helperのなかで「旦那にフレッシュな食事をつくるのってなんて苦痛なのかしら」と歌ってました。)
料理の楽しさの要素としては、DIYや編み物・裁縫、工作や絵画、音楽と同じようなものなんですが、現代社会のなかで料理はあまりそういう風に捉えられていない。
ダーヴィドが廃材料理を楽しそうに作ってるのをみて、料理=楽しいこと、というアプローチがやはり「料理をすること」につながるんじゃないかなと改めて思いました。

会社のみんなで観てみた

先日、弊社でもこの『0円キッチン』を自由参加で鑑賞会をしてフードロスについてあれこれ考えてみました。

映画自体が面白いので、終始明るい雰囲気。いろんなヒントが得られました。

フードロスに興味がある方は、今回紹介した『0円キッチン』が映画としてもおもしろくおススメです。

実はハードコアなフードロスドキュメンタリー映画もあるのですが今回はお名前だけ。
『ありあまるごちそう』
『フードインク』
こちらもご興味がある方はぜひ。

ではまた。

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