端午の節句に食べるものは「かしわ餅」?「ちまき」?
5月5日は「端午の節句」。端午の節句の歴史は古く、古代中国から続いている行事であるそうです。日本では奈良~平安時代に伝わり、その頃から端午の節句に食べられている行事食が童謡「せいくらべ」にも出てくる「ちまき」。
『ち~ま~き~食べ食~べ~ 兄さ~ん~が~』
背を計ってくれている時に兄さんが食べてる、「ちまき」!あれです!
とはいえ、どちらかというと東日本で生まれ育った私にはいまいちピンとこない「端午の節句のちまき」。端午の節句にちまきを食べるのは、中国から端午の節句が伝わった当時都があった西日本が主なのだそう。東日本では「ちまき」ときくとおこわの入った「中華ちまき」を思い浮かべる人が多いようで、端午の節句に食べるものといえば「かしわ餅」というイメージ。端午の節句に柏餅を食べるようになったのは江戸時代からなのだそうで、当時日本の中心は江戸・・・東日本の端午の節句に食べるものとしてイメージが強いのが「かしわ餅」なのもうなずけますね。
今年は、歴史ある行事食「ちまき」に挑戦!
ちまきは中国の故事から由来する食べ物で、元々は細長い竹筒に入れられた米だったのだそう。日本に伝わり笹で包まれたものが「ちまき」として食べ継がれているそうです。
調べてみると材料も作り方もとてもシンプル、電子レンジを使ったレシピも多く気軽に作れそう!というわけでチャレンジしてみました!
ちまきづくりで一番の難関は・・・
ちまきの生地はうるち米の粉ともち米の粉と砂糖を混ぜて水を加え、レンジで加熱してこねる、というシンプルなもの。笹で巻く作業も特に難しいことはなかったのですが、一番大変?だったのが「い草」の扱い・・・。い草は乾燥した状態で袋に入っていますが、そのままだと少ししならせただけでも折れてしまうので「ちまきをぐるぐる巻く」ことのできる状態にやわらかくすることが必須。い草を購入した製菓材料店のHPにあるレシピでは下準備として「熱湯でゆでる」とありますが、わが家で一番大きいフライパンにもそのままでは入らないので・・・水で濡らしてしばらく置いておくなどの「下準備の下準備」が必要です。(まあ・・・折れてもたくさん入っているからいいのだけれど)
包むのも紐で巻くのも結構簡単です!(出来栄えの良しあしは別として)
本来はもち米などを笹で包んで蒸していたと思うのですが、レンジで完成させたものを細長くして笹に包み、香りをつけるというこの作り方。笹で包むって作業必要!?(包まなきゃちまきでもなんでもないただの甘い団子だけど・・・)と思いましたが・・・この笹の香りがただの甘めのお団子をとても高級な和菓子に変身させたのです!というのは大げさかもしれませんが、わが家では一緒に出した餡入りの柏餅よりも断然こちらの方が好評でした。笹パワー、侮れません!
柏餅も作ってみました!
笹やい草も買った製菓材料店で見つけた便利な柏餅の手作りセット。毎年「柏の葉」が20枚入りや50枚入りなど使い切れない量が多くて購入する際に悩むのですが、このセットひと箱で10個分が作れるのでとても便利!他に準備するのは水のみという優れもの。これもレンジで作れます。
ちまきと柏餅は由来は違いますが、どちらも子どもの健やかな成長を願うこどもの日に食べる行事食。今年は子どもだけではなく自分自身の健康を願って、ちまきや柏餅を食べてみませんか?