【四季と食】今年の中秋の名月は10月6日!今年はお月様と一緒にアレ、たべてみませんか?

そろそろ中秋の名月です。今年の中秋の名月はいつかご存じですか?
「あれ?もう9月も終わったし、もしかして過ぎていない?」と思われた方もいるかもしれません。大丈夫、まだ間に合いますよ!
中秋の名月は「秋分(八月中)を含む陰暦の十五日」のことで、太陽暦では毎年日付が変わります。今の暦に当てはめると9月から10月の間で毎年変わり、今年は10月6日です。旧暦と現在の暦の違いや月の満ち欠けの周期との関係から、「中秋の名月は〇月〇日!」と固定されないのですね。

今年の中秋の名月は何食べる?


以前紹介した月見だんご!
過去2回の中秋の名月では「月見だんご」を紹介しましたが、今回はお隣の中国のお菓子「月餅」です。もともと中秋の名月は中国の「中秋節」が伝わったもの。中国では家族団らんの日という意味合いが強く、家族みんなでテーブルを囲む日なのだそうです。そこに欠かせないのが「月餅」。月餅は中国ではおめでたい日に欠かせないお菓子で、その丸い形は家族団らんの象徴ともいわれています。

中国で長く愛されている月餅ですが、最近では世界的に展開している大手飲食チェーンが中華圏の店舗でおしゃれな月餅を売り出し、さらに盛り上がりを見せています。人魚のロゴで世界的に有名なあの人気コーヒーチェーンや日本のドーナツ店、高級ホテルやジュエリーブランドまで参戦しているそうです。(10年以上気になっているあのコーヒーチェーンの月餅…いつか中秋節の時期に中華圏で月餅狩りをしたい!)

最近では西日本の百貨店の催事で月餅を特集したり、美しい「生」月餅を扱う専門店ができたりと、日本でもじわじわと月餅人気が広がってきているように思います。長くなりましたが、そんなわけで満を持しての「月餅」です!

改めて、月餅とは?


月餅とは、中国の伝統的なお菓子で、小麦粉や砂糖などで作った生地に餡(あん)やナッツを包んで丸く平たく焼いたものです。中国で大切にされている中秋節(旧暦の8月15日)という行事で、家族の円満と幸福を願って月にお供えするお菓子です。日本では季節に関係なくいつでも食べられる中国のお菓子というイメージですが、本場中国では中秋節の前に月餅熱が最高潮に高まり、中秋節が終わると途端に需要がなくなるため、売れ残り品の大量廃棄が問題になっているようです。日本における恵方巻きやクリスマスケーキと同じような面があり、他人事とは思えませんね。

このお店の中秋月餅はちょっと四角っぽい形でした(定番は丸型でしたが)
かつては中華街のお土産というイメージでしたが、最近では身近なお店でも買えるようになりましたね。上の写真は、都内の百貨店に出店している中華街の名店による、中秋限定の月餅です。

左はココナツぎっしりの仲秋椰蓉月餅、右は真っ黒な餡にアヒルの卵黄の塩漬けが入った仲秋蛋黄月餅です。真っ黒な餡に黄色の卵黄が、まるで夜空に浮かぶ満月のよう!黒餡には着色料として炭末が入っており、卵黄の黄色が映えて「中秋のお菓子」らしさがありますね。

特別な材料は必要無し!意外に気軽に作れる月餅!

特殊な型が必要な月餅。特別な材料も必要そうだし、家で作るのは難しそう…と思っていたのですが、ネットで調べてみたら身近な材料で簡単に作れそうだったので、早速試してみました!

白っぽい球体は、小麦粉・はちみつ・オイルを混ぜて作った生地、黒い球体はあんこにクルミ・ごま油・ごまを混ぜ合わせて丸めたものです。主に家にあるもので作れて、特別な材料は不要です(アヒルの卵黄の塩漬けを入れる場合は特別な材料が必要になりますが)。周りの生地は作った後、数時間冷蔵庫で寝かせる必要がありますが、基本的には混ぜるだけで簡単にできます。

難しそうな成型・・・も「秘密兵器」で!
餡を生地で包んで丸め、手持ちのクッキー型に入れ、上から100均で見つけた花柄のクッキースタンプをぎゅっと押し付けてみました。見た目はなんとなく月餅っぽくなった気がします。それでは、焼いてみましょう!

おお!なんだかそれっぽく焼きあがりました!香ばしいにおいが漂います…焼きたてをすぐに食べたいところですが、グッと我慢して翌日以降に食べると、生地がしっとりして美味しくなるのだそうです。仕方ない、ここは我慢ですね。

市販のものに比べると生地のしっとり感は劣りますが、まあまあの出来栄えで、美味しくできました!まあ、味を左右するあんこは市販のものを使い、クルミやごまを混ぜただけなので、失敗しにくいお菓子ではありますが…笑。家族にも好評だったので、我が家のおやつの定番になるかもしれません。

今年の中秋の名月は、月餅をお供に


今回は中秋の名月にちなんで月餅をご紹介しました。意外と簡単に作れることがわかり、身近な存在になったのではないでしょうか。今年の中秋の名月は、中国の中秋節のように家族で月餅を楽しむのも良し、名店の高級月餅を一人で贅沢に堪能するのも良し、月餅をほおばりながら月を見上げるのも良し。月餅と共に、一年で最も美しいとされる月を、楽しんでみてくださいね。

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