【催事と食】11月15日は七五三!江戸時代から続くあのヒット商品を楽しもう!

11月と言えば七五三シーズンですね。伝統的ではありますが、実際に関係があるのはほんの一部の方ですよね。かくいう私もここ数年、「関係ない」とスルーしがちの行事でした。しかし今回、千歳飴について調べたことで、新たな七五三シーズンの楽しみ方を発見してしまいましたよ!もちろん該当の方はしっかりと七五三をお祝いしていただいて…そうでない方は、違う楽しみ方をしてみませんか?

そもそも七五三とは


七五三とは、平安時代の宮中行事が起源とされる、3歳・5歳・7歳の節目に子どもの健やかな成長を神様に感謝し、お祝いする日本の伝統行事です。庶民に広まったのは江戸時代と言われています。一般的には11月15日頃に神社やお寺にお参りして祈祷を受けたり、記念写真を撮ったり、家族で食事会などをしたりします。

七五三に食べるものといえば・・・


七五三に食べるものとして決まったものはないようですが、お赤飯や鯛など、いわゆる縁起の良い食べ物でお祝いすることが多いようです。決まったものはない・・・とはいえ、七五三といえばだれもが思いつく食べ物、ありますよね?そう、「千歳飴」です。言わずと知れた、細長い紙の袋に入った、これまた細長い食べにくい形状の飴。私が子どもの頃は、もらったところであまり嬉しいものではなかった記憶がありますが、わが子の七五三の際に神社でいただいた千歳飴は、てへぺろツインテールの女の子キャラで有名なメーカーさんの千歳飴でした。あのメーカーさんの飴だったら…子どももうれしいですよね!お母さんの味だし!笑

千歳飴とは


千歳飴の誕生には諸説ありますが、江戸時代に飴屋さんが作り始めたともいわれています。もともとは「子ども用」「七五三用」だったわけではなく、飴を長い形状にしたものを「千年飴」「寿命飴」「千歳飴」という名で売り出して人気を得たヒット商品なのだとか。今まであったものの名前と形状を変えたことで、現代に残るほどのヒット商品に仕立てるとは、江戸の商人の商才には驚きですね! さらに、飴がどこまでも伸びる特性から「健康で粘り強くすくすくと育ちますように」との願いもこめられ、子どもの成長を願う七五三には欠かせないお菓子となっていったようです。

また、日本で古くからおめでたいとされてきた「赤」と「白」の組み合わせであったり、鶴亀や松竹梅などの縁起の良い柄が描かれた袋に入っていることなど、「この上なく縁起の良いお菓子」と言えますね。もともとは七五三のために作られたものではないようなので、その縁起の良いお菓子・・・みんなで食べちゃいませんか?

意外に簡単なので作ってみる?

さて調べてみたら意外に簡単にできる千歳飴。とはいえ、本格的な飴を作るというよりは「それっぽいもの」を作る、という感じではありますが。今回はネットで多く紹介されていた「水あめ・スキムミルク・コンデンスミルク」を使ったものに挑戦してみました。本来は飴なので砂糖のみで作るのだと思うのですが、ここまでミルク感を出そうというところに、今の千歳飴はあのてへぺろツインテールちゃんのメーカーものが主流なのかと実感せずにいられませんね。

材料はシンプル!


粉糖は打ち粉代わりに使用。イチゴパウダーはピンクバージョンを作る際に使用。どちらもなくてもできます。

この千歳飴つくりの最大の難関、水あめの計量。扱いにくく、計りにくいったら!

作り方もシンプル!


お鍋(画像では小さめフライパンを使用)に水あめを入れて火にかけ、柔らかくなったらほかの材料も入れて混ぜ合わせ、クッキングシートの上で形作っていきます。

粗熱が取れたら分割して細長くしていきます

コロコロ転がす作業は楽しいので子どもと一緒に行っても!

柔らかく扱いやすいので、どんな形にしてもOK!ですが…

やはり細長くしておきましょう!お好みの長さになったら冷まして固めます

出来上がりです!
味は・・・意外に甘さ控えめです。材料のほとんどが砂糖でできている通常の飴と違って、半分近くスキムミルクなので味はまあ、甘いスキムミルク…。まあ、手作りならではの優しい味、ということで良しとしましょう。

千歳飴はどこで買える?色々な飴屋さんの千歳飴を食べ比べても楽しい!

作るのもいいけれど、水あめの計量も大変だし(笑)お鍋を洗うのも大変…ということで「買う」という入手法がおすすめです。スーパーなどでも売られていますし、神社などでも入手可能です。

歴史あるお菓子屋さんの千歳飴もよし!


写真は200年以上の歴史を持つ、飴を看板商品とする老舗和菓子屋さんの千歳飴です。シンプルな飴の原材料は水あめ・上白糖・でん紛。古風なデザインの袋には縁起の良い松の絵柄も!

海外からやってきたキャンディーショップの千歳飴もよし!


こちらはスペイン発祥、国内に22店舗を展開するキャンディショップの千歳飴。数年前から販売をしているこのショップの千歳飴は、人気アーティストのイラスト入りの袋に、ショップの特徴というべきカラフルな金太郎飴状のアートキャンディが入っています。2パターンあってこちらは「鶴・亀・祝」バージョン。見た目のカラフルさに大人も子どもも気分が上がる千歳飴です。

それぞれ味もついています

大人の皆さんも楽しみましょう!

今回は2種類のお店の千歳飴を紹介しましたが、京都の飴屋さんの虹色の千歳飴も気になりますし、他にも面白い千歳飴がたくさんありそう!。今月いっぱいは「おもしろ千歳飴狩り」が楽しめそうです!
江戸から続くヒット商品「千歳飴」。子どもはもちろんのこと、健康で長生きしたい!はたまたヒット商品にあやかりたい!という大人の皆さんも、久しぶりに手を伸ばしてみてはいかがですか?

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