3月3日はひなまつり

3月3日は言わずと知れた「ひなまつり」。「上巳の節句」「桃の節句」とも呼ばれ、人日、端午、七夕、重陽などと並ぶ「五節句」のひとつであり、女の子の健やかな成長と健康を願う行事です。ひなまつりが近づくと、スーパーの入り口に特設コーナーができたり、関連商品の売り場におなじみのあの曲が流れたりして、春の訪れを感じます。
さて、関連商品の売り場に必ず並んでいるのが『ひし餅』。ピンク、白、緑の春らしい色合いのお餅です。お雛飾りにも必ずと言っていいほど飾られているアイテムですので、見たことがある方も多いでしょう。スーパーで売られている商品は、お餅だったり「おこし」だったりとさまざまですが、特徴的なのはあの色合いと形です!今年は、このひし餅についてちょっと深掘りしてみました。
ひし餅とは?

スーパーで売られていた「ひし餅」
ひなまつりのテーマカラーと言っても過言ではないピンク・白・緑の組み合わせは、ひし餅の色。この3色は、桃の花(ピンク)の下にまだ残る雪(白)、さらにその下の新緑(緑)を表しているといわれており、色の重ね順も決まっています。また、それぞれの色にも意味があり、ピンク(赤)は魔除け、白は清浄、緑は健康を表すそうです(諸説あります)。
そしてこの形。「ひし餅」の「ひし」って何だと思いますか?「ひし形の“ひし”」?その「ひし形」の「ひし」は何なのだろうと思い、調べてみました。(ちなみに、わが家の中学生に聞いてみたら「4つの辺の長さがすべて等しい四角形」とのことでした……)
これが「菱(ひし)」だ!!!
ひし餅を調べていたら、「古代中国で菱の実を食べて健康に過ごした」や「繁殖力の強い菱の実の形」などの情報が出てきました(諸説あります)。どうやら「菱(ひし)」は植物の実らしいですね。どうにか菱の実が手に入らないかと調べてみたところ、健康食品の通販サイトで、実を乾燥させて粉砕したお茶が見つかったのみ。それでは形が分かりません……。
そこで某フリマサイトを調べてみたところ、ありました!「菱の実」!ドライフラワーのアレンジなどの手芸材料として使われたりするようです。

これが「菱の実」!邪悪な雰囲気が漂いますが・・・
菱は、池や沼に自生する一年草の水草で、写真の実は長野県の湖で採取されたものだそうです。今回手に入れたものは小さくて乾燥しているため、食用には向いていなさそうですが、本来の菱の実は栗に似た食感と味で、英語では「Water chestnut」と呼ばれるそうです。食べてみたいですね!
しかし、ふんわりとした春色のひし餅とはまったくイメージの違う、邪悪なオーラが漂う見た目に、ちょっと戸惑いすら覚えます。なぜこの菱をモチーフに、あの菱餅が生まれたのか……(諸説ありますが)。

この向きだと、あの名作 宇宙戦争映画の悪役に見える・・・

この向きだと猫型ロボットの映画に出てくる悪役っぽい・・・
とにかく「菱」の正体はわかりました。ちなみにこの菱、忍者が武器として使ったそうですよ。そう、「まきびし(撒き菱)」!これをモチーフに、鉄製や竹製のものなども作られたようです。確かに踏んだらかなり痛そうですよね。
ひし餅風のういろうのレシピ
さて、ひし餅の謎は深まる一方ですが、おうちで気軽に作れるひし餅風ういろうのご紹介です。

【材料】作りやすい量(約13×15cmの耐熱容器1台分→食べやすい大きさのひし形にカット)
・白玉粉・・・120g
・水(a)・・・200ml
・米粉(薄力粉でも)・・・200g
・砂糖・・・240g
・水(b)・・・280ml
・食紅、よもぎパウダーなど・・・適量
【作り方】
1.ボウルに白玉粉、水(a)を入れ、ゴムベラで粒をつぶすようによく混ぜます。
2.米粉(薄力粉の場合はふるいます)、砂糖、水(b)を入れ、しっかりと混ぜ合わせます。
3.生地を3つに分け、ピンクと緑に色付けします。
4.クッキングシートを敷いた耐熱容器に、緑の生地を流し入れます。
5.ラップをして500Wの電子レンジで3~4分ほど加熱します(上に別の色の生地を流し込むので、表面が固まっているのを確認してください。まだ固まっていない場合は、1分ずつ加熱して様子を見てください)。
6.一度取り出して白の生地をそっと流し入れ、ラップをして500Wの電子レンジで3~4分ほど加熱します。
7.一度取り出してピンクの生地をそっと流し入れ、ラップをして500Wの電子レンジで5~6分ほど加熱し、全体が固まっていれば出来上がりです。
8.粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、しっかり冷ましてから切り分けます。

3つに分けて色を付けます

完全に固まっていないので、そっと流しいれます

冷蔵庫でしっかり冷やすと切り分けやすいですよ!
ひなまつりの食べ物で幸運を呼び込もう!

ひなまつりの行事食のひとつ、ひし餅。色や形にもさまざまな意味や願いが込められているようでしたね。ひなまつりに限らず、行事食は縁起の良いものばかり。ひなまつりは女の子の行事だから関係ない、とスルーするのはもったいないこと。行事食を食べて季節を感じ、幸運を呼び込みましょう!


