11月23日は「勤労感謝の日」
「勤労感謝の日」って・・・年間の祝日の中でも「それって結局何の日?」レベルの、かなり高い日ですよね(私だけでしょうか)。調べてみると、勤労感謝の日とは国民の祝日に関する法律第2条によれば、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」日であるとのこと。つまり「働くことを喜び、生産を祝ってみんなが感謝しあう日」。なんと!「働く人に感謝する日」だとずっと思っていました・・・恥ずかしい!子どもの頃は働く親に感謝する日だと思ってて、「母の日」「父の日」「勤労感謝の日」と、親に感謝せよ!という日が多いものだと思っていたものです。
そしてその「勤労感謝の日」は戦前は「新嘗祭(にいなめさい)」と呼ばれる祝日で、これは奈良時代の昔から行われて来た行事です。天皇が新米などの収穫物を神々に供えて感謝するという祭事でした。戦後、祝祭日の名称の全面的な見直しが行われる中、新嘗祭が新米の収穫(労働)に対する感謝の日であることからそれに代わる名称として様々な案が検討された結果、「勤労感謝の日」となったそうです。
11月23日は「お赤飯の日」でもあります!
古くから日本ではハレの日には「赤飯」を食べてきました。赤飯の歴史と伝統を継承していこうと制定されたのが「お赤飯の日」。赤飯の起源と言われる赤米などを神々に捧げてきた新嘗祭にちなんで、11月23日に制定されました。
あなたの知ってる赤飯、「当たり前」じゃないかも!
赤飯とは小豆やささげ豆ともち米を蒸した「おこわ」ですが、地域によって様々な「赤飯」が存在するようです。
小豆?ささげ?
小豆とささげはよく似ている豆です。小豆は古来からお祝いの時には欠かせないものですが、小豆は炊き上げると皮が破れてしまったり豆がつぶれてしまったりすることがあり「切腹」をイメージしてしまうので、ささげを使うようになった地域があるのだとか。西日本では小豆を使うことが多く、関東ではささげを使うことが多いそうです。
私の住む東京のスーパーでは「混ぜて炊くだけ赤飯の素」系のものには小豆もささげも売られていました。
甘いお赤飯!?
北海道、東北、山梨のお赤飯は「お豆が甘い」のだそう!小豆と炊き込むのではなく、おこわを炊き上げた後に甘納豆を混ぜ込むという簡単な作り方なのがポイント。小豆を下ゆでたりして仕込む一般的なお赤飯は手間がかかるという事で、北海道の料理研究家の方が、昭和20年代に食紅で色を付けて炊いたおこわに後から甘納豆を混ぜ込む作り方を考案したそう。忙しいお母さんの考えた時短レシピだったのですね!
また青森では小豆を炊きこんで作るけれど、砂糖をどっさり入れて赤飯全体が「甘い」のだそう!砂糖は贅沢品だったため、砂糖をたっぷりと使っておもてなししよう!という気持ちが甘いお赤飯を生み出したと言えますね。
他にも様々な「ご当地赤飯」があるらしい!
甘いお赤飯の他にも、ご当地赤飯があります。千葉県の一部では「落花生」、長野県の一部では「花豆」など、その土地の特産物の豆が入るお赤飯や、新潟県ではお醤油で色を付ける赤飯が食べられている地域もあるのだそう。一言で「赤飯」といっても地域の特色を反映した、様々なレシピが存在するんですね!
勤労感謝の日には赤飯を!
というわけで? 11月23日は 働くことを喜び、生産を祝って周りの人に感謝しつつ・・・がんばってる自分にご褒美!として、お好みの赤飯を食べてみるというのはいかがですか?